reizuna

様々なジャンルで活躍する"あの人"に登場いただき、影響を受けた映画やお気に入りの映画を紹介していただく連載企画「となりのあの人の映画事情」

第2回ゲストは、プリキュアファン兼ライター、ゲーム実況プレイヤー、など様々な肩書きを持ちながら、「webマガジン幻冬舎」や「日経BP」、「Quick Japan」など、メジャーな媒体で活躍する23歳の若きフリーライター、加藤レイズナさんです。

eigaholic編集部の私たちと同い年で、ライターの先輩である彼に、半分親近感、半分羨望でいろんなお話を伺ってきました。

現在23歳、最初からフリーライター 


── ライターの仕事を始めるきっかけになったのがアニメ『プリキュア』だとか。どこに惹かれたんでしょう?

加藤 初めて観たときに、これはただの女の子向けじゃないなって思ったんですよ。絆の表現の仕方にはすごく惹かれましたし、戦闘シーンもすごくて、ある意味『ドラゴンボール』より戦闘してますからね(笑)。「女の子が変身するんだけど、魔法は使わずに拳で戦うアニメ」ってことで男心をくすぐられたのが最初ですね。

── 今ではプリキュアの声優さんに取材をするまでに至っていますよね。どれくらい観ているんですか?

加藤 初代『ふたりはプリキュア』が始まったのが高校2年の頃からなので、もう7年くらいはずっと観てますかね。観続けているうちに、この思いをどこかで発信したいなって思うようになって、身内用の日記として使っていたブログに『プリキュア』のことについて書き始めたんですよ。行ったイベントのレポートやその日観たプリキュアの感想を載せていました。大したネタが無くても、買ったグッズの紹介とか書いて。その頃は毎日更新するぞ、っていう勢いでやっていましたね。そのために遠征で大阪、和歌山、仙台、名古屋とか、イベントがあれば極力行っていましたし。最初の4、5年はプリキュア仲間がいなくて、いつも一人でイベントに行っていたので結構寂しかったです(笑)。それでもここ1年くらいで、仲間がすごい増えたんですよ。そこで知り合った仲間から「ブログ見てたよ」って言われることが多くて、やっていた甲斐があったなって今では思いますね。

── プリキュアが好きだとフリーライターになれる!?

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残念ながら第14回で一旦最終回
加藤 もともとフリーライターになろうと思っていたわけではないです。高校卒業後(06年)、上京してきたんですけど、夢とか目標とか特に持ってなかったです。07年秋頃から、ニコニコ動画への「ゲーム実況」の動画投稿を始めたんですけど、これも本当に友達と遊びのつもりでやってました。まだゲーム実況という存在自体あまり知られていない頃だったので、結構興味を持ってくれる人が多くて。その中に今一緒に仕事をしている編集の方もいたんですよ。それでブログの方も見てくれてたんです。この人は書きたいことがはっきりしていて、書く体力もあるなって思ってくれたみたいで。書くことに興味ないかって言われて、いろいろと誘ってくれるようになりました。ゲーム実況はグループでやっていたので、他の人たちも誘われたんですけど、原稿を送らなかったり、送ったけど、直しを要求されたときに送らなくなったりで、最終的に僕だけが残ったんです。そこから色々なやり取りが続いて、2008年の10月に初めて「Quick Japan」に僕が書いたプリキュアの記事が掲載されることになったんですよ。そのときはまだそこまでライターってことを意識してなかったんです。インタビューの仕事も多くやってきて、書くことに少しづつ慣れてくると、編集の直しのレベルも上がってくるわけじゃないですか。毎日ではないんですけど、18時間ぶっ続けで原稿を書くときもあったりして、つらいなーってなった時期もありました。今考えれば五月病みたいなものだなって思ってますけど。それも乗り越えてフリーでもやっていけるんじゃないかって思うようになったのは、ようやく最近のことですね。

── 現在具体的にどんな仕事をしていますか?

加藤 今は日経BPネット内の日経ビジネスカレッジで『ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う』という企画で緊張しながらも大先輩方にインタビューをしています。あと「エキサイトレビュー」というレビューサイトでは、ライターとして参加もしていますし、編集の補助もやっています。あとはwebマガジン幻冬舎でインタビューメインの企画、『お前の目玉は節穴か』にも関わっていて、プリキュア関係の方にインタビューをさせてもらってます。ライターとは関係無いところでは、ゲーム実況が縁でスクウェア・エニックスで公式実況をやっています。今後は『お前の目玉は節穴か2』や雑誌、初の著名本の制作に取り掛かかるところです。

── 『ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う』シリーズでは中村うさぎさんや電波少年でお馴染みT部長こと、土屋敏男さんなど大物にインタビューしていますよね。気負いとかはないですか?

加藤 もちろんはじめの頃はめちゃくちゃ緊張しましたよ!でも、回を重ねるごとに徐々に慣れていきましたね。webマガジン幻冬舎の企画で『プリキュア』のプロデューサー、鷲尾天さんに話を聞きに行ったのが、初インタビューなんですけど、取材の約束時間の1時間半前に待ち合わせ場所に行こうとしたりも(笑)。編集の人に、それは長すぎる!って言われて1時間前集合にしたんですけど、それでも長いですね。取材前にとにかく心を落ち着けたかったんですよ(笑)。

── 取材の仕方とか、記事の書き方とかすべて独学なわけですよね!?なにかコツとかありますか?

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その人のことを好きになれたら"勝ち"
加藤 取材をする人を好きになることですね。逆に言えば、その人を好きになれたら勝ちぐらいに思ってます。「作品」より「人」を好きになっちゃうタイプなんですよ。その人が小さい時どんな過ごし方をしてきたかとか、何をして遊んでいたのか。なんでその職業に就いたかみたいなことを聞いて、その人自体を掘り下げていくことで、作品との繋がりが分かってきたり。話を聞くときも、その人自身のことについて聞いていくことが多いですね。あとは当たり前ですけど、ある人に取材をすることが決まったら、とことんその人のことについて調べます。やっぱり全く知らない人への取材のときもありますからね。本を出している方だったら、本を集めてきて。時間的に全部読むってことが出来ない場合もありますけど、やっぱり10冊あったら少なくとも5冊は読まないとみたいに思ってます。その人について知った分だけ聞ける質問が増えますからね。

── 過去にいろんなところで取材されている方の場合、質問がありきたりになってしまったりしないですか?

加藤 まあこれも当たり前なんですけど、他の媒体で既に取り上げられてる方だったら、一通り目を通して、このインタビューではこういう風に質問されているけど、俺だったらこう質問するなって考えたり。今までたくさんの取材を受けてきた方ほど、今までに聞かれたことがないであろう質問をするようにして、その人を飽きさせないように心掛けています。やっぱり「またこの質問か」みたいに思われたくないじゃないですか。自分にしかできない質問っていうのがあるはずなんで、それをいつも考えます。

── 素晴らしいプロ意識!見習うところ多々です... 手本にしている書き手の方とかいるんですか?

加藤 ライターの永江朗さんは、webマガジン幻冬舎の取材で、初めて自分の趣味(プリキュア)以外のジャンルの方でインタビューをさせてもらったんですけど、ライターという仕事がまだよく分かっていなかったので、ライターやインタビューについて聞けてとても勉強になりましたね。あとはインタビュアーの吉田豪さん。吉田豪さんがすごいのは、インタビューしているその人の"そのまま"を文字で表現していて、うまいなーって思いますね(笑)。文章を読んだらその人が本当にしゃべっている感覚なんですよ。あれを目指したいです。

── フリーライター、加藤レイズナの今後は?

加藤 ビジョンみたいなものは無いですけど、『プリキュア』の記事や、製作者たちにどんどん話を聞きに行きたいと思っています。『プリキュア』に関係なくても、これからもインタビューを続けていけたらいいですね。普通の原稿をやっているより、やっぱりインタビュー記事の原稿書いてる方が楽しかったりするんですよね。だから楽しいことをたくさんやっていった方がいいなって。楽しいことをたくさんやって、でも他の仕事も一生懸命やるっていう感じですね。そしたら全部の仕事が楽しくなってきますから ... 


いやぁ、普通に努力してます。同い年だから気楽にあれこれ聞いちゃうよ、なんて思っていた自分が少しアレな感じでした。インタビュー前、好きなことが仕事になるなんて羨ましいなぁ、とか思っていましたが、好きなことを極めた結果なわけで、ある意味当然なのかもと考え直しました。取材を行う姿勢やアポの取り方など、完全に勉強でしたし。今後本を出すことも決まっているという同い年の彼に負けないようeigaholicも頑張っていく所存です。今度eigaholicにもプリキュア記事寄稿してくれたら面白そうだなぁ。

快くインタビューに応じていただき、加藤レイズナさんどうもありがとうございました。



icon加藤レイズナ
フリーライター/ゲーム実況プレイヤー

1987年生まれ。『プリキュア』シリーズのファンが高じてライターとして記事を書き始めるという経歴を持つ。
日経BPで「ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う」、webマガジン幻冬舎「実況野郎B-TEAM」で「ゆとり世代が答える人生相談『KATOO!知恵袋』」連載。ほかに「お前の目玉は節穴か」にも参加。「 エキサイトレビュー」レギュラーライター。ゲーム実況プレイヤーとして「SQUARE ENIX」で「アルティメットゲーマーズ」連載中。紙媒体では「 QJ 」、GAME総合誌「ゲームラボ」などに寄稿。

- INFO -
blog: レイズナブログ
twitter: @kato_reizuna



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